中学英語で習う過去形について、現在形との違いや文法、過去形の表現など覚えることが多くて混乱している方もいるのではないでしょうか。
本記事では、過去形の意味や文法について解説します。実際の例文とあわせて解説しますので、ぜひ本記事を参考にして過去形についての理解を深めてみてください。
英語の過去形とは
英語の過去形とは、過去に起こった出来事や状態について表す時制のことです。「〜した」「〜でした」などと訳します。
▼例文
・I played soccer yesterday.(私は昨日、サッカーをしました)
・It was rainy yesterday.(昨日は雨模様でした)
過去形の文法
過去完了形には、大きく分けて3つの用法があります。
過去形の文法について、肯定文・否定文・疑問文のそれぞれで解説します。
肯定文
過去形の肯定文は「be動詞」と「一般動詞」で文法が異なります。
be動詞の場合は「was」や「were」を用いて文章を作成します。「am」と「is」の過去形は「was」で、「are」の過去形は「were」になります。
▼例文
・I was tired yesterday.(私は昨日、疲れていました)
・You were at his home yesterday.(あなたは昨日、彼の家にいました)
一方で、一般動詞の場合は動詞の語尾に「ed」をつけて表すのが一般的です。
▼例文
・They walked around here with their dog.(彼らは犬と一緒にこの辺を歩いていました)
・She watched the game at nine o'clock.(彼女は9時にその試合を観ていました)
否定文
過去形の否定文は「be動詞」と「一般動詞」で文法が異なります。
be動詞の場合は「主語 + be動詞の過去形 + not」で表します。
▼例文
・He was not kind.(彼は親切ではありませんでした)
・They were not hungry before lunch.(彼らは昼食前にお腹を空かせていませんでした)
一方で、一般動詞の場合は「主語 + did + not + 動詞の原形」で表します。
▼例文
・I did not know about it.(私はこのことについて知りませんでした)
・They did not go to school yesterday.(彼らは昨日、学校に行きませんでした)
また「did not」は短縮して「didn't」と表現するケースもあります。
疑問文
過去形の否定文は「be動詞」と「一般動詞」で文法が異なります。
be動詞の場合は「be動詞の過去形 + 主語〜?」で表します。
▼例文
・Was he a pilot ?(彼はパイロットでしたか?)
・Were you at here yesterday ?(あなたは昨日、ここにいましたか?)
一方で、一般動詞の場合は「Did + 主語 + 動詞の原形〜?」で表します。
▼例文
・Did he go to swimming school last week ?(彼は先週、水泳教室に行きましたか?)
・Did you live in Tokyo two years ago ?(あなたは2年前、東京に住んでいましたか?)
過去形の表現一覧
一般動詞の過去形は、基本的に動詞の語尾に「ed」をつけて表現します。しかし、なかには不規則に変化するケースもあるため、それぞれ動詞ごとに覚えておきましょう。
語尾が「e」の場合
語尾が「子音字 + y」で終わる動詞の場合は「y」を「i」に変えて「ed」をつけます。
▼例
・study → studied
・cry → cried
・try → tried
※子音字:「a・i・u・e・o」以外の文字のこと
語尾が「子音字 + y」の場合
語尾が「子音字 + y」で終わる動詞の場合は「y」を「i」に変えて「ed」をつけます。
▼例
・study → studied
・cry → cried
・try → tried
※子音字:「a・i・u・e・o」以外の文字のこと
語尾が「短母音字 + 子音字」の場合
語尾が「短母音字 + 子音字」で終わる動詞の場合は、子音字を重ねて「ed」をつけます。
▼例
・stop → stopped
・step → stepped
・drop → dropped
※短母音:短く「a・i・u・e・o」と読む文字のこと
不規則に変化する場合
一部の動詞では「ed」をつけずに、不規則に変化するケースもあります。
▼例
・know → knew
・go → went
・have → had
・eat → ate
・see → saw
・drink → drank
・take → took
・write → wrote
過去形と間違いやすい時制
過去形は、他の時制と間違われやすいものです。
とくに「現在完了形」「過去完了形」「過去進行形」の3つと間違われやすいため、それぞれについて解説します。
現在完了形
現在完了形とは、過去から現在に至るまでの出来事や状態を表す時制のことです。日本語では「〜したことがある」「〜し続けている」「〜したところだ」などと訳されます。
過去形は過去のある時点でのみの出来事や状態を表すのに対して、現在完了形は現在に至るまでの話を意味するため、時制として少し異なります。
▼例文
・I played soccer yesterday.(私は昨日、サッカーをしました)
・I have played soccer twice.(私は今までに2回、サッカーをしたことがあります)
上記2つを例に挙げると、1つ目は「昨日、サッカーをした」という過去のある時点での出来事を表しています。一方で、2つ目は「(過去から今までに)サッカーをしたことがある」という、現在に至るまでの出来事を意味しています。
過去完了形
過去完了形とは、過去のある時点で完了した事柄や、過去のある時点で経験したことなどを表す時制のことです。日本語では「(〜するときに、〜するまえに)〜していた」「(〜するときに、〜するまえに)〜したことがある」などと訳されます。
過去形は過去のある時点でのみの出来事や状態を表すのに対して、過去完了形は過去のある時点での(もしくはそこに至るまでの)出来事や状態を表します。
▼例文
・I studied English yesterday.(私は昨日、英語を勉強しました)
・I had studied English before I entered the university.(大学に入学する前まで英語を勉強していました)
上記2つを例に挙げると、1つ目は「昨日、英語を勉強した」という過去のある時点での出来事を表しています。一方で、2つ目は「(大学に入学する前まで)英語を勉強していた」という、過去のある時点に至るまでの出来事を意味しています。
過去進行形
過去進行形とは、過去のある時点で動作が進行中であったことを表す時制のことです。日本語では「(過去に)〜していた」と訳されます。
過去形は過去のある時点でのみの出来事や状態を表すのに対して、過去進行形は過去のある時点で「継続していた」ことに焦点を当てた表現になります。
▼例文
・I cleaned my room yesterday.
・I was cleaning my room then.
上記2つを例に挙げると、1つ目は「昨日、部屋を掃除した」という過去のある時点での出来事を表しています。一方で、2つ目は「(そのとき)部屋を掃除していた」という、過去のある時点での動作の継続を意味しています。
過去形に関する問題例
過去形に関する問題をいくつか紹介いたします。
あわせて解答も記載しますので、まずはゆっくり考えてから答え合わせをしてみてください。
問題1
問題:次の英文を過去形にしなさい。
A:I play the guitar.(私はギターを弾きます)
B:He teaches me English(彼は私に英語を教えてくれます)
C:It is sunny.(天気は晴れです)
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解答:Aは「I played the guitar.」、Bは「He taught me English.」、Cは「It was sunny.」
補足:
Aについて、一般動詞「play」の過去形は「played」で表します。
Bについて、一般動詞「teach」の過去形は「taught」で表します。不規則に変化する動詞のため注意をしましょう。
Cについて、be動詞「is」の過去形は「was」で表します。
問題2
問題:それぞれの日本文の意味になるように、英文を完成させなさい。
A:私は昨日、車を洗いました。
→ I ()my car yesterday.
B:Greenさんは手紙を書きました。
→ Mr.Green()the letter.
C:彼らは先週、学校に行きました。
→ They()to school last week.
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解答:Aは「washed」、Bは「wrote」、Cは「went」
補足:
Aについて、一般動詞「wash(洗う)」の過去形は「washed」で表します。
Bについて、一般動詞「write(書く)」の過去形は「wrote」で表します。不規則に変化する動詞のため注意をしましょう。
Cについて、一般動詞「go(行く)」の過去形は「went」で表します。不規則に変化する動詞のため注意をしましょう。
問題3
問題:次の単語を並び替えて文章を成立させなさい。ただし、1つだけ不要な単語が含まれています。
A:私は昨日、読書をしました。
→【 I / yesterday / reading / read / books / . 】
B:その小説は面白かったです。
→【 novel / were / the / was / interesting / . 】
C:私たちは12時にお昼を食べました。
→【 have / we / had / at / lunch / noon / . 】
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解答:Aは「I read books yesterday.」、Bは「The novel was interesting.」、Cは「We had lunch at noon.」
補足:
Aについて、一般動詞「read(読む)」の過去形は「read」で表します。不規則に変化する動詞のため注意をしましょう。
Bについて、主語が三人称単数の場合、be動詞は「was」で表します。
Cについて、一般動詞「食べる(have)」の過去形は「had」で表します。不規則に変化する動詞のため注意をしましょう。
まとめ
本記事では、過去形の基礎知識について解説しました。過去形とは、過去に起こった出来事や状態について表す時制のことです。「〜した」「〜でした」などと訳します。一般動詞の場合、基本的には動詞の語尾に「ed」を付けて表現し、be動詞の場合は主語に応じて「was」や「were」で表します。
動詞によっては不規則に変化する場合もあるため、本記事で紹介したような代表的な動詞はそれぞれ覚えておきましょう。
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