英文法の基礎である三単現のsについて、どのタイミングで・どのようにつけるのか混乱している方も多いのではないでしょうか。
本記事では、三単現のsについて付け方や表現方法を解説します。実際の例文とあわせて解説しますので、ぜひ本記事を参考にして三単現のsについての理解を深めてみてください。
三単現のsとは
三単現のsとは、主語が三人称単数で動詞が現在形であるときに、動詞の語尾につく「s」または「es」のことです。三単現のsは、現在形の文章でのみ使われます。
▼例文
・He walks to school.(彼は歩いて学校に行きます)
三人称とは
そもそも主語は下記3つのカテゴリに分類できます。
▼一人称
・書き手・話し手が自分自身、もしくは自分自身を含む複数人を指す語のこと
(例)I , we
▼二人称
・二人称とは、書き手・話し手に対して、読み手や聞き手を指す語のこと
(例)you
▼三人称
・三人称とは、一人称(話し手・書き手)と二人称(読み手・聞き手)以外の人や事柄について指す語のこと
(例)she , he , it , they
つまり、三人称とは「she」「he」「it」「they」など、第三者の人や事柄について指す語のことを意味します。
単数とは
主語はその人数に応じて「単数」「複数」に分類できます。
▼一人称
・単数:I
・複数:we
▼二人称
・単数:you
・複数:you
▼三人称
・単数:he , she , it
・複数:they
つまり、三人称単数とは「he」「she」「it」などの、三人称かつ単数を指す語のことを意味します。
現在形とは
動詞はその時制に応じて「現在形」「過去形」といった表現をします。
▼時制
・現在形:I play soccer.(私はサッカーをします)
・過去形:I played soccer.(私はサッカーをしていました)
現在形は、現在のことについて話すときに使われます。過去形は、過去に起こったことについて話すときに使われます。過去形では動詞の語尾に「ed」がつけられるのが一般的です。
つまり、三人称単数現在形(通称:三単現)とは、主語が「he」「she」「it」などの三人称単数の語で、動詞が現在形であるときのことを意味することがわかります。
三単現のsの表現方法
三単現のsについて、肯定文・否定文・疑問文それぞれでも表現方法を紹介します。
肯定文
三単現の肯定文は「主語 + 動詞(s/es)」で表します。
▼例文
・She plays tennis.(彼女はテニスをします)
・He studies English very hard.(彼は熱心に英語を勉強します)
・Tom plays games everyday.(Tomは毎日ゲームをします)
・It rainys today.(今日は雨です)
否定文
三単現の否定文は「主語 + does not / doesn't +動詞(原形)」で表します。
▼例文
・He doesn't speak English.(彼は英語を勉強しません)
・She doesn't live in Japan.(彼女は日本に住んでいません)
・Jenny doesn't teach English at school.(Jennyは学校で英語を教えていません)
・My son doesn't play baseball.(私の息子は野球をしていません)
疑問文
三単現の疑問文は「Does + 主語 + 動詞(原形)〜?」で表します。
▼例文
・Does he go to the swimming school ?(彼は水泳教室に通っていますか?)
・Does she have some comics?(彼女は何冊か漫画を持っていますか?)
・Does his mother drive a car ?(彼の母は車を運転しますか?)
・Does the bus go to Yokohama?(そのバスは横浜に行きますか?)
三単現のsの付け方
三単現のsは動詞によって付け方が異なります。
1.語尾が子音字で終わる場合
語尾が子音字(a・i・u・e・o以外の文字)で終わる場合は、基本的に「s」をつけます。
▼例
・walk → walks
・play → plays
・like → likes
・speak → speaks
・want → wants
2.語尾が「s」「sh」「ch」「x」「o」で終わる場合
語尾が「s」「sh」「ch」「x」「o」で終わる場合は、基本的に「es」をつけます。
▼例
・pass → passes
・wash → washes
・teach → teaches
・mix → mixes
・go → goes
3.語尾が「y」で終わる場合
語尾が「y」で終わる場合は「y」を「i」に変えて「es」をつけます。
▼例
・study → studies
・fly → flies
・cry → cries
・try → tries
4.そのほか(不規則に変化する場合)
そのほか、不規則に変化する動詞もあります。
▼例
・have → has
三単現のsに関する問題例
三単現のsに関する問題をいくつか紹介いたします。
あわせて解答も記載しますので、まずはゆっくり考えてから答え合わせをしてみてください。
問題1
問題:それぞれの日本文の意味になるように、英文を完成させなさい。
A:彼はバスで通学しています。
→ He ()to school by bus.
B:Greenさんはノートを3冊持っています。
→Ms. Green ()three notebooks.
C:彼らは毎日テニスをしています。
→They ()tennis everyday.
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解答:Aは「goes」、Bは「has」、Cは「play」
補足:
Aについて、主語が三人称単数で時制が現在のため「go」ではなく「goes」が当てはまります。
Bについて、主語が三人称単数で時制が現在のため「have」ではなく「has」が当てはまります。「haves」にはならない点に注意をしましょう。
Cについて、主語が三人称複数のため「plays」にはならず「play」が当てはまります。
問題2
問題:次の単語を並び替えて文章を成立させなさい。ただし、1つだけ不要な単語が含まれています。
A:私の兄は木曜日に水泳教室に行きます。
→【my / school / brother / go / swimming / goes / to / Thursday / on / . 】
B:私たちは毎週、英語を勉強しています。
→【study / we / studies / week / English / every /. 】
C:私の姉と母は毎週末、買い物に行きます。
→【sister / shopping / every / my / and / goes / mother / go / weekend /.】
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解答:Aは「My brother goes to swimming school on Thursday.」、Bは「We study English every week.」、Cは「My sister and mother go shopping every weekend.」
補足:
Aについて、主語が三人称単数で時制は現在のため「go」ではなく「goes」を選び文章を作成します。
Bについて、主語が一人称複数のため「studies」ではなく「study」を選び文章を作成します。
Cについて、主語が「私の姉と母」の三人称複数のため「goes」ではなく「go」を選び文章を作成します。
問題3
問題:次の日本文をもとに英文を完成させなさい。
A:彼は東京に住んでいます。
B:このバスは新宿行きです。
C:私の先生は犬を三匹飼っています。
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解答:Aは「He lives in Tokyo.」、Bは「This bus goes to Shinjuku.」、Cは「My teacher has three dogs.」
補足:
Aについて、主語が三人称単数で時制が現在のため「live」を「lives」にして文章を作成します。
Bについて、主語が三人称単数で時制が現在のため「go」を「goes」にして文章を作成します。
Cについて、主語が三人称単数で時制が現在のため「have」を「has」にして文章を作成します。「haves」にならない点に注意をしましょう。
まとめ
本記事では、三単現の「s」の基礎知識について解説しました。三単現のsとは、主語が三人称単数で動詞が現在形であるときに、動詞の語尾につく「s」または「es」のことです。三単現のsは、現在形の文章でのみ使われるのが特徴です。動詞に応じて「s」や「es」が使われたり、不規則に変化したりする場合もあるため、動詞ごとに表現変化を覚えておくのが良いでしょう。また、否定文や疑問文では「does」が使われますので、主語が一人称や二人称、三人称複数のときに使う「do」と混同しないように注意をしてください。
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