「勉強できない子へどのようにアドバイスしたらよいの?」と、悩んでいる方もいるでしょう。
勉強できない理由はさまざまであり、子どもの甘えではなくきちんと原因が存在します。勉強できない原因は何か考えたうえで、適切な克服法を実践すれば「勉強ができる」に変わるはずです。
本記事では、勉強ができない子どもの特徴や原因、克服する方法について解説します。
- 勉強ができない子どもの3つの特徴
- 勉強ができない3つの原因
- 勉強できないを克服するための5つの方法
勉強ができない子どもの3つの特徴
勉強できない子どもには、以下の3つの特徴があります。
- 基礎学力が足りない
- 勉強の仕方が理解できていない
- モチベーションがない
上記の特徴に当てはまるからといって必ずしも勉強ができないわけではありませんが、注意してお子さんを見守ったほうがよいかもしれません。
なお、お子さんがどうしても勉強しない場合、以下の記事も参考にして対応してみてください。
子どもが勉強しない理由は親のせい?イライラする前にできる対処法
1.基礎学力が足りない
基礎学力が足りないと、授業についていけず勉強 ができないと感じてしまいます。
授業は年を重ねるごとに、問題が基礎から応用へと変化し難しくなります。たとえば「-1×-1」という問題の答えは1です。しかし、問題を解くにはマイナスとマイナスを乗じるとプラスになるという基礎知識を理解していなければなりません。
遠回りに感じるかもしれませんが、簡単に解けるレベルの勉強から徐々に難しい問題に取り組めば、応用まで解けるようになる可能性が高いでしょう。
2.勉強の仕方が理解できていない
勉強の仕方が理解できていないと、効率的に知識が身につかず勉強できなくなります。勉強の仕方とは単に「ノートに書き写す」「誰かに聞く」などの方法を指すわけではなく、子どもにとって最適な勉強方法を指します。
耳で聞いた情報を覚えるのが得意な子は、重要な部分を声に出して読むと効果的です。目で見た情報を記憶するのが上手な子は、絵や図を使ってまとめるのがおすすめです。
大切なのは、さまざまな方法を試してみること。子どもの得意なことや好きなことを活かした勉強法を見つけると、学習がぐっと楽しくなり効果も上がります。
3.モチベーションがない
勉強に対するモチベーションがないと、徐々に授業についていけなくなります。
モチベーションが下がる要因には、以下のようなものが考えられます。
- ・勉強する意味がわからない
- ・強制的に勉強させられている
- ・疲れて頭が働かない など
気持ちが乗らない理由は多くあり、どの要因が影響しているのかわからなければ対処できません。対処するには何が原因なのか子どもと一緒に考え、それに合わせた対策を実践しましょう。
なお、子どものモチベーションがどうしても上がらないなら、以下の記事の内容を参考にアドバイスしてみてください。
勉強ができない子どもの3つの原因
勉強ができない原因は、以下の3つです。
- スマホやテレビなどの雑念を発生させるものがあるから
- 勉強できないのがなぜか考えていないから
- 部活が忙しくて勉強する時間がないから
子どもが勉強できないのは甘えではなく、環境や習慣などが関係しているケースがあります。原因に合わせて、適切な解決法を実行しましょう。
1.スマホやテレビなどの雑念を発生させるものがあるから
スマホやテレビなど、学習を阻害するものが近くにあると集中して勉強できません。
大阪府立高津高等学校がおこなった「学習時におけるスマホと集中力の関係」によると、家庭学習中にスマホが気になる生徒の数は、全体の92.6%(少し気になるも含む)にも上ることがわかりました 。
スマホやテレビに依存しないためには、数時間でもスマホを家に置いて出かけるといった行動が効果的です。
また、図書館やカフェで勉強するなど、スマホやテレビがない場所で学習するのも環境を整えるひとつの方法です。さまざまな方法を使って、お子さんのやる気を維持していきましょう。
2.勉強できないのがなぜか考えていないから
勉強できない原因を探ることは、勉強ができるようになるための第一歩です。子どもと一緒に、なぜ勉強が難しいと感じているのか、丁寧に話し合いましょう。
原因がわかれば、それに応じた対策を立てられます。たとえば、暗記が苦手なら図や表を活用したり、計算が苦手なら基礎からゆっくり復習したりするなど、個々に合わせた方法を見つけられます。
さまざまな学習方法を試すことで、子どもに最適な勉強法が見つかるかもしれません。粘り強く取り組むことで、必ず学習の効果が上がり、子どもの自信にもつながるはずです。
3.部活が忙しくて勉強する時間がないから
部活動が忙しいと、勉強時間の確保が難しくなります。また、部活の疲れから帰宅してすぐに寝てしまう、勉強に身が入らないというケースもあるでしょう。
部活と勉強を両立させるには、スケジュール管理が大切です。部活、勉強、休息の時間をバランスよく配分しましょう。短時間で集中して学習する習慣をつけることも大切です。たとえば、自作の単語帳や勉強アプリを使えば、移動中や待ち時間も学習にあてられます。
勉強できないを克服するための5つの方法
勉強できないを克服するための方法は、以下の5つです。
- 勉強できる環境を整える
- 短い時間でもよいからとにかく始めさせる
- 興味のある科目から勉強させる
- 子どもにあったレベルの学習をさせる
- 自信が出る方法を考える
克服法は多くあるため、どの方法が子どもにあっているのか考えつつ実践しましょう。
1.勉強できる環境を整える
勉強できないことを克服させるなら、まず学習できる環境を整えましょう。
たとえば、子ども部屋を整理整頓する、テレビはリビングにしか設置しないなどです。また、勉強する時間を明確にして気持ちを切り替える方法を実践したり、ゲームや動画で学習したりするのも環境を整えることにつながります。
どのような方法が子どもに適しているのか、楽しみながらさまざまなことを試してみるとよいでしょう。
2.短い時間でもよいからとにかく始めさせる
勉強できない子どもに学習させるには、最初は短い時間から始め、徐々に習慣化を目指しましょう。
まずは「10分だけ」など、取り組みやすい時間を設定しましょう。これにより、勉強開始のハードルを下げられます。短時間でも毎日続けることで、学習習慣が自然と身につきます。
この方法の利点は、子どもが小さな成功体験を積めることです。「10分できた」という小さな達成感が自信につながり、次第に学習意欲が高まっていきます。
3.興味のある科目から勉強させる
子どもの学習意欲を高めるには、興味のある科目から始めるのが効果的です。好きな科目なら、疲れていても内容が頭に入りやすく、学ぶ楽しさを実感できます。
苦手な科目に取り組む際は、マンガやゲーム形式の教材を活用するとよいでしょう。たとえば、英語の勉強に英語表記のマンガを使ったり、単語を覚えるゲームを取り入れたりする方法があります。
このように楽しみながら学べる工夫をすることで、苦手意識を減らし、徐々に全ての科目に対する学習意欲を高められます。
4.子どもにあったレベルの学習をさせる
勉強させる際には、子どもにあったレベルの学習から始めましょう。
学年や教科書の進度にとらわれず、個々の理解度に応じて内容を調整しましょう。苦手な科目は基礎的な内容から、得意な科目はより発展的な学習に挑戦させてもよいでしょう。
まずは子どもにあったレベルで学習する習慣を身につけ、その習慣を徐々に子どもの実力に合わせてレベルアップさせていきましょう。まずは適切なレベルで学習習慣を身につけ、徐々に難易度を上げていきます。焦らず、子どものペースに合わせることが重要です。
5.自信が出る方法を考える
どのような方法を実践すれば、子どもに自信がつくのかしっかりと検討しましょう。
自信がつけば勉強に対する苦手意識が徐々に薄らいでいきますが、子どもの性格は千差万別であり、自信がつく方法は異なります。
もしよい方法が思い浮かばないなら、以下のサイクルを回して自信をつけてあげましょう。
- 予習する
- できる・わかる
- 楽しくなる
- 予習する
復習させるのが効果的と考える人は多いと思いますが、まずは予習を優先させます。予習しておけば授業の内容がわかるようになり、学習自体が楽しいと感じるようになります。そして、そのサイクルを継続していけば、子どもにどんどん自信がつくわけです。
なお、森塾では上記のサイクルを発展させた「森塾メソッド」を構築しています。どのような方法で子どもに自信をもたせているのか興味がある方は、森塾のホームページをご参照ください。
まとめ:勉強できないは克服できる
子どもが勉強できない背景には、さまざまな理由があります。これらの原因を理解し、適切な対策をおこなえば、学習状況を改善できる可能性が高まります。
- 子どもの勉強嫌いを克服するには、子どもの得意なことを活かした個別の最適な学習方法を見つけることが大事
- 勉強ができない主な原因は、甘えではなく、集中を妨げる外的要因、自己分析の不足、時間管理の問題の3つがある
- 勉強できない子どもに親ができるサポートは、集中できる環境の整備、興味ある科目からの取り組み、適切なレベルの学習提供などがある
家庭での学習指導に限界を感じる場合や十分な成果が得られていない場合は、早い段階で塾に通いましょう。
森塾では、子どものやる気を育てるメソッドを取り入れて学習を進めています。無理に勉強させるのではなく「わかる」「楽しい」を感じられる仕組みを作り、子どものやる気を引き出します。
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