中1になる子どものテストの点数が悪かったとき「親として何ができるのか」と、悩む人もいるはずです。何かしたいという気持ちが強すぎると、かえって子どもに悪い影響を及ぼすケースもあるため注意しなければなりません。

まずはテストの点数が悪い理由を理解し、中1の子どもに適した接し方でサポートしてあげましょう。

本記事では、中1のテストが悪い理由、子どもに対するNG行動、点数を良くする勉強法について解説します。

この記事のポイント
  • 中1のテストでボロボロに点数が悪くなる理由
  • 中1のテストの点数を悪化させる親のNG行動4選
  • 中1のテストの点数を良くするための勉強法3選

中1のテストでボロボロに点数が悪くなる理由

中1のテストでボロボロに点数が悪くなる理由

中1のテストでボロボロに点数が悪くなる理由は、以下のとおりです。

  • ・中1で習う分野が2021年度を境に難しくなったから
  • ・小学生の学習内容を理解していることが前提だから
  • ・予習・復習していないから
  • ・効果的な勉強方法を知らないから
  • ・勉強する目的がないから

なぜテストの点数が悪くなったのか理解できれば、どのようなアドバイスをすればよいのかがわかります。

中1で習う分野が2021年度を境に難しくなったら

 学校の教育方針を決める「学習指導要領」が改定された結果、2021年度を境に、中学1年生で学ぶ内容の難度が上がっています。そのため、小学生時代と同じ勉強法では、テストでよい成績を取ることが難しくなっています。

たとえば、英語であれば中1の秋ごろ学んでいた「can」が、中学生になったとたんにbe動詞、一般動詞とともに学習対象となりました。また、数学でいえば、中3で学んでいた自然数の素因数分解が中1の学習内容に移行されています。

このように以前よりも学習内容の前倒しが進んでいるため、勉強量が足りないとテストの点数が悪くなるかもしれません。

関連記事:数学が全くできない中学生のための克服法とは?勉強法や教え方を解説

小学生の学習内容を理解していることが前提だから

中学校の学習は小学校の内容が理解できていることを前提に進行し、授業ペースも加速します。小学校の基礎が不十分だと、中1で急激に成績が下がる可能性が高まります。

小学生の時点でギリギリついていけるくらいの学力だと、中1で一気についていけなくなるパターンも少なくありません。

予習・復習していなから

 中学1年生の学習内容は難しく、量も多いため、予習と復習が大切です。小学校では予習復習をせずにある程度の点数が取れていた子どもも、中学では学習方法を変える必要があります。

授業前の予習で内容をつかみ、授業後の復習で理解を定着させないと、テストでつまずく可能性が高まります。

効果的な勉強方法を知らないから

 効果的な勉強法を知らないと、時間をかけて学習しても内容が定着せず、テストの点数が悪くなりがちです。

ベネッセ教育総合研究所の「子どもの生活と学びに関する親子調査2023」によると、中学生の71.1%が効果的な勉強法がわからないまま学習をしていると回答しています。

努力したにもかかわらず成績が上がらないと、子どもは落胆し、学習意欲が低下するでしょう。その結果、自主的な学習時間が減少し、さらに成績が下がるという悪循環に陥りやすくなります。

勉強する目的がないから

 勉強する目的がない場合、子どもは率先して学習しない傾向があります。

大人でも同じですが、行動を起こすときには目的が必要です。ストレスを発散させたいからゲームをする、おなかがすいたからお菓子を購入するなど、目的が行動につながります。

しかし、子どもは勉強に対して目標を持っていないケースがあります。もしかしたら、親から強制的にやらされているだけと思っているかもしれません。

目的を伴わないと行動はうわべだけになり、学習しても内容は身につかないでしょう。

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中1のテストの点数を悪化させる親のNG行動4選 

中1のテストの点数を悪化させる親のNG行動4選

中1のテストの点数を悪化させる親のNG行動は、以下の4つです。

  1. 勉強していないからだと責め立てる
  2. スマホを強制的に没収する
  3. ほかの子どもと比較する
  4. レベルの高い問題ばかり勉強させる

子どもが心配だからといって、逆効果となる行動をとらないよう注意しましょう。

1 勉強していないからだと責め立てる

テストの点数が悪いと親は感情的になりやすいですが「勉強していないからだ」と責め立てても良い効果は生みません。

子どもはテストの点数が悪かったことを、心の中で気にしている可能性があります。そのようなときに、改善策も伝えないまま、責め立てたらどのような気持ちになるのでしょうか。反発心を抱いたり、悲しい気持ちになったりするはずです。

このような気持ちになると勉強に対する意欲が減退し、よりいっそう学習しない子どもになるかもしれません。

責めるよりも「どうやって改善していこうか?」「できなかったところを一緒に考えようか?」など、前向きな言葉をかけることを心がけましょう。

関連記事:勉強嫌いになる3つの理由|親のNG行動や好きにさせる方法を解説

2 スマホを強制的に没収する

スマホを使っている時間がもったいないからといって、強制的に没収してはいけません。

ベネッセ教育総合研究所の「子どもの生活と学びに関する親子調査2023」によると、中学生がスマホを触っている時間は、1日100分程度になるとしています。親からすると、この時間を使って勉強してほしいと思うかもしれません。

しかし、スマホは子どものコミュニケーションツールでもあるため、強制的に没収すると交友関係や親子関係が悪くなる危険性もあります。

スマホを無理に取り上げるより、親子で使用ルールを決めるのが賢明です。たとえば、学習時間中は使用を控える、英単語アプリなど学習に役立つツールを入れるなど、スマホを勉強の味方にする工夫をしましょう。

3.ほかの子どもと比較する

ほかの子どもと比較すると、子どもは劣等感を覚えて勉強への意欲が低下します。

親は「お友だちのA君のほうが成績良かったね」と、誰かと子どもを比べる発言をしてしまいがちです。あまりにも比較しすぎると、子どもは自信を失ったり、勉強に抵抗感を抱いたりします。

比較してモチベーションをアップさせるのは難しいため「ほめて伸ばす」を重視しましょう。たとえ、テストの点数が悪かったとしても、勉強したこと自体をほめることが大切です。

4.レベルの高い問題ばかり勉強させる

応用問題で点を取れないからといって、難しい問題ばかり解かせるのは効果的ではありません。高いレベルの問題には基礎学力が不可欠だからです。中1で難度が上がっても、いきなり難問に挑戦するのではなく、基礎の復習から始めましょう。

まずは基本問題を確実に解けるようにし、少しずつ難度を上げていきます。基礎力を固めることが、応用力をつける第一歩です。

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中1のテストの点数を良くするための勉強法3選

中1のテストの点数を良くするための勉強法は、以下の3つです。

  1. テストで不正解だった問題を復習する
  2. 定期テストのスケジュールをもとに学習する
  3. 塾に通って勉強法を覚える

テストの点数を良くするには、効率的な勉強法を理解して実践することが大切です。

1.テストで不正解だった問題を復習する

テストで不正解だった問題を繰り返し復習すれば、できない単元ができる単元へと変わります。

テスト直しする際には、以下の手順で進めます。

  1. 間違えた問題を再度解いてみる
  2. 解けなかったらその問題に該当する箇所を教科書・参考書を用いて勉強し直す
  3. 覚えた知識を利用してもう一度問題を解く

テスト直しでは、まず間違えた問題を特定し、再度解いてみることが重要です。これにより、単純なミスなのか、本当に理解が不足しているのかを見極められます。理解が不十分な部分は教科書や参考書で学び直しましょう。このような丁寧な復習が次のテストでの好成績につながるのです。

関連記事:中1の中間テストの点数が悪い|平均点以下を改善する勉強法は?

2.定期テストのスケジュールをもとに学習する

点数を良くするには、定期テストのスケジュールを把握し、適切な学習計画を立てることが大切です。

中1になると学習内容が難しくなり、覚えるべき内容も増えるため、定期テストまでの時間を有効に活用しないとテスト範囲をすべて勉強しきれません。

学習計画を立てれば、1日の勉強量がわかり、家庭学習する日と休みの日を明確にわけられます。勉強と遊びにメリハリをつければ、集中力が増して効率的に学習できるでしょう。

また、テストまでに時間があるときは基礎の積み上げ、直前なら問題集を解くなど勉強法を変えるといった方法も効果的です。

関連記事:テストの点数が悪い中学生に親がすべき対応は?原因や解決法を解説

3.塾に通って勉強法を覚える

 どの勉強法を試してもテストの点数が改善されないなら、塾に通うのがおすすめです。

塾はテスト対策の専門家であり、テストの点数を改善するためにさまざまなサポートをしてくれます。

森塾でも講師が生徒にとことん向き合いながら、一人ひとりの個性や理解度に合わせた丁寧な指導を重視しています。お子さんのレベルに合わせた学習法を用いれば、負担をかけずに学力が上がり「授業がわかる」「問題が解ける」といった楽しさがわかってくるはずです。

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まとめ:中1のテストが悪かったら子どもに適した勉強法を実践させよう

まとめ:中1のテストが悪かったら子どもに適した勉強法を実践させよう

中1になってテストの点数が悪くなるのには原因があり、しっかりと対策しておかないと小学校のときのような良い結果が出ない子どももいます。今回ご紹介した親がやってしまいがちなNG行動は控え、次のテストに向けて効果的な勉強法を教えてあげてください。

この記事のまとめ
  • 中1のテスト結果が悪い原因は、小学生の学習内容が理解できていないことや、予習・復習の習慣がないことなどが原因
  • テストの結果が悪かったときに、子どもを責め立てたり、ほかの子どもを比較したりすると勉強しなくなるおそれがある
  • 丁寧にテスト直しをすることで、次のテストの点数改善につながる

お子さんとさまざまな勉強法を試しても「テストの点数が改善しない」とお悩みなら、森塾への入塾をご検討ください。森塾では個々の子どもに適したアドバイス、勉強法を用い、成績アップをお約束しています。

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