中2になった子どものテストの点数が悪くなり「高校受験に影響しないか」「受験までに挽回できるのか」と、心配する親もいるでしょう。

中2でテストの点数が悪くなっても、親だからできること、効率的な勉強法があります。そのため、しっかりと対策すれば高校受験までに挽回は可能です。

本記事では、テストの点数が悪くなっても高校受験までに巻き返せるかどうか、親が子どもにしてあげられること、効果的な勉強法について解説します。

この記事のポイント
  • 中2のテストの点数が悪くても高校受験までに巻き返しできるかどうか
  • 中2のテストの点数が悪くなったときに親ができる3つのこと
  • 中2のテストの点数が悪くなったときの効率的な勉強法5選

中2のテストの点数が悪くても高校受験までに巻き返しできる?

中2のテストの点数が悪くても高校受験までに巻き返しできる?

中2でテストの点数が悪くなっても、高校受験までに挽回できます。

ただし、子どもの状況によって挽回しやすいか、挽回しにくいかが変わることには注意しましょう。 

たとえば、公立高校など内申点を重視する学校を目指す場合、中2の内申点が高くないと受験のハードルが上がります。そのため、このような場合は早急に改善し、次のテストで良い点数を取る必要性があります。

一方、内申点が高い場合や、学力を優先する私立高校への入学を希望する場合は、やや時間をかけても挽回しやすいといえるでしょう。

ただ、どちらにしても早めに改善したほうが良い結果を生みます。中2でテストの点数が悪くなったら、すぐに対策を始めましょう。

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中2のテストの点数が悪くなりやすい2つの理由

中2のテストの点数が悪くなりやすい2つの理由

中2のテストの点数が悪くなりやすい理由は、以下の2つです。

  1. 中2になってより勉強内容が高度になるから
  2. 部活動が忙しくなるから

 それでは、どのような理由でテストの点数が悪くなるのか詳しくみていきましょう。

1.中2になってより勉強内容が高度になるから

中2になると、小学生や中1のときよりも勉強内容が高度になり、テストの点数が悪くなる子どもも出てきます。

数学を例に挙げると、以下のように今までに習った内容を応用して新しい単元を学びます。

中2で学ぶ単元

単元を理解するのに必要な項目

(過去に学んだ内容)

連立方程式

方程式

一次関数

比例・反比例

図形の証明

図形の性質

確率

分数の計算

 

それぞれの新しい単元は、過去に学んだ内容の応用となっています。今までに学習した内容を理解していないと、中2の学習内容についていけなくなるかもしれません。

 中1でなんとか授業についていけたというレベルだと、中2になってつまずく可能性が高いといえるでしょう。

関連記事:【中学数学】方程式とは?解き方や問題例についてわかりやすく解説

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2.部活動が忙しくなるから

中2になると部活動が忙しくなり、勉強する時間が削られたり、疲れて学習できなくなるケースがあります。

部活動をしていると一学期から二学期あたりで先輩が引退してしまい、中2が後輩を引っ張る立場になります。上級生としての役割や負担が増え、頑張ろうという気持ちが強くなりすぎると部活動を優先した生活になるかもしれません。

 あまりにも頑張りすぎると肉体的にも精神的にも疲れてしまい、勉強してもなかなか頭に入らないこともあるでしょう。

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中2のテストの点数が悪くなったときに親ができる3つのこと

中2のテストの点数が悪くなったときに親ができる3つのこと

中2のテストの点数が悪くなったとき、親ができる主な行動は以下の3つです。

  1. 子どもをほめてモチベーションアップを図る
  2. 勉強しやすい環境を作る
  3. 習慣化できる方法を伝える

 親にもできることはいくつもあるため、親ができることを理解して実行してみましょう。

関連記事:子どもが勉強しない理由は親のせい?イライラする前にできる対処法

1 .子どもをほめてモチベーションアップを図る

 子どもが勉強していたら結果は問わず、学習していることをほめてモチベーションアップを図ってみましょう。

 ベネッセ教育総合研究所が2019年におこなった「小学校高学年の学びに関する調査」によると、よくほめる家庭の子どもは自律的な動機付けで勉強する傾向があると公表しています。

とくに具体的な内容でほめた場合の効果が高く、ただほめるだけでなく「苦手な数学を勉強してえらいね」などの言葉を投げかけるとよいでしょう。また、結果だけでなく、プロセスをほめることが大切であるというデータも出ています。

 なお、子どものモチベーションの引き出し方をより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

 関連記事:勉強のやる気・モチベーションの引き出し方

2.勉強しやすい環境を作る

 普段勉強していない子どもが長時間学習するのは難しいため、まずは勉強しやすい環境を整えましょう。

 勉強しやすい環境を整える主な方法は、以下のとおりです。

  • ・1日10分、1日5問解くなど容易にできる課題を与える
  • ・家庭学習の時間割を作成する
  • ・夕食と入浴との間に勉強する時間を作る
  • ・スマホは取り上げず勉強アプリをインストールして使わせる
  • ・勉強しやすい室内設定(室温25℃・湿度50%目安)にしてあげる
  • ・家庭学習中は静かにすごす

このように親だからできることが多くあります。方法さえ理解しておけば、実践しやすいものばかりであるため、できることから始めていきましょう。

3.習慣化できる方法を伝える

 習慣化できる方法を伝え、自発的な学習サイクルを構築しましょう。

勉強が習慣化しておらず、スポット的にしか学習しない子どももいますが、このような学び方では学習した内容が記憶に残りません。

勉強する環境を整えたら、次に以下のようなアドバイスをして勉強を習慣化させます。

  • ・毎日決めた時間から1時間勉強する
  • ・特定の行動後に勉強する(夕食後や入浴後など)
  • ・毎日の勉強を一定期間続けてみる
  • ・得意な分野だけでもよいので勉強してみる

毎日コツコツと勉強していくと授業の内容がわかったり、テストの点数が改善し、学ぶ楽しさがわかっていきます。勉強が楽しいと気付けば、子ども自ら学習に取り組むようになるはずです。

 森塾でも勉強のサイクルを重要視しており、お子さんに勉強が楽しいと感じてもらえる好循環を構築しています。生徒の学習レベルに応じた指導で、学力向上を実現して「やればできる」という自信から学びのサイクルを実現します。

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中2のテストの点数が悪くなったときの効率的な勉強法5選

中2のテストの点数が悪くなったときの効率的な勉強法5選

中2のテストの点数が悪くなったときの効率的な勉強法は、以下の5つです。 

  1. インプットとアウトプットを意識する
  2. テストの日までを逆算する
  3. 先取り学習をして授業を理解できるようにする
  4. テスト直しを行い復習する
  5. 子どものレベルに合った塾に通う

子どもにあった勉強法がどれか確認し実践していきましょう。

1.インプットとアウトプットを意識する

勉強するときには、インプットとアウトプットを意識するよう子どもに伝えましょう。

授業を聞くだけ、ノートを取るだけだとインプットのみとなり、あまり記憶に定着しません。インプットした内容を活かすには、確認テストをおこなう、覚えた単語を使って話してみるなどのアウトプットが必要です。

 確認テストをするのが難しいなら、子どもに「今日の授業では何を勉強したの?」と聞くだけでもアウトプットにつながります。子どもが何を勉強したのか伝えてくれたときに「そうなんだ。きちんと覚えていてえらいね。」など、ほめ言葉を添えるとなお良いでしょう。

2.テストの日までを逆算する

テスト範囲をすべて終わらせるためにも、次のテストまでの日にちを逆算したスケジュールを立てましょう。

テストの点数が悪かった場合、なぜできなかったのか分析し、その内容を活かして勉強していきます。暗記ができなかったのであれば、音読してみる、チェックシートを作ってみるなどの工夫が必要です。

次のテストまでの時間は限られるため、現状の改善に必要なことから優先しておこないます。

また、体調不良といった勉強できない日が発生することを見越して逆算すると、余裕のあるスケジュール計画になるはずです。

3 .先取り学習をして授業を理解できるようにする

先取り学習を実施し授業の内容を理解できるようにすれば、より効率的に学習できます。

予習したうえで授業の内容がわかるようになれば、授業自体が復習の役割を果たします。そして、授業の後に復習まですれば、学習内容がきちんと身につくはずです。

森塾でも先取り学習は非常に大切な勉強法であると認識しており、成績アップへの一番の近道と考えています。自信がつき、授業が楽しくなると、子ども自ら効率的な勉強法はないか、と前向きな気持ちで取り組むようになります。その結果、定期テストでの成績が向上し、高校受験合格へとつながっていくはずです。

4.テスト直しを行い復習する

テストの結果は子どもの学習レベルを教えてくれるモノサシであり、テスト直しと復習を組み合わせることで苦手な単元を克服できます。

また、テストができなかった原因を探ると、新たな課題が見つかるケースもあります。問題は理解していたものの時間制限が苦手、記述式の解答するのに時間がかかるなどです。

テストはさまざまな課題を洗い出してくれるため、テスト直しとその復習は非常に効果的な勉強法といえます。

5 .子どものレベルに合った塾に通う

塾に通えばテスト対策や予習・復習ができ、次回のテストに向けた勉強法が網羅できます。

ただし、どの塾に通ってもよいわけではなく、子どもの学習レベルに合わせた教育指導ができるところを選ばなければなりません。子どもによって苦手な科目、単元ごとの理解度が異なるからです。

塾を選ぶ際には、生徒の特徴にあった指導をしているか、復習だけでなく予習まで取り組んでいるかなどを比較するとよいでしょう。

なお、どの塾を選んだらよいのかわからないという人は、以下の記事で選び方を詳しく解説していますのであわせてご覧ください。

関連記事:塾の選び方~「どうやって選ぶ?」「失敗しないポイントは?」~

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まとめ:中2のテストの点数が悪いなら早めの対処が必要

まとめ:中2のテストの点数が悪いなら早めの対処が必要

中2になると学習する内容が中1よりも高度になったり、部活動が忙しくなったりしてテストの点数が悪くなる子どももいます。そんなときは、今回ご紹介した親にできるサポートをできる範囲で取り入れてみてください。

この記事のまとめ
  • 内申点重視の高校を目指す場合はとくに、中2のテスト結果が悪いと受験に響くため、早めの対策が必要
  • テストでいい点をとるためには、インプットだけでなく問題演習などのアウトプットを取り入れることが大事
  • 塾を検討する際は、子どもの特性にあった指導を行っているかがポイント

 

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