テスト勉強を頑張っても、良い点数が取れなかったり、成績が思うように上がらなかったりすることもありますよね。そんな時、落ち込んでしまうのは自然な反応かもしれません。しかし、テストの結果に一喜一憂する必要はありません。1回のテスト結果だけで自分の実力を判断するのは適切ではないからです。
本記事では、テストの点数が悪くても落ち込む必要がない理由や、落ち込んだ時の対処法をご紹介します。生徒向けの内容に留まらず、保護者の方に向けた内容も記載しておりますので、参考にしてみてください。
- テストの点数が悪くても落ち込む必要がない理由
- 点数が悪かった時の切り替え方
- 結果が振るわず落ち込んでいる子どもへの接し方
目次
テストの点数が悪くても落ち込む必要はない3つの理由
テストの点数が悪くても、落ち込む必要はありません。理由を、次のポイントから解説します。
- 1.テストは「間違える」のが目的だから
- 2.1回のテストだけで成績は決まらないため
- 3.定期テストの難しさは毎回変わるため
1.テストは「間違える」のが目的だから
定期テストや実力テストを受ける目的は、自分が理解していないポイントを洗い出すためです。テストの点数は、自分の理解度がどのようなレベルかを表しています。これらのテストは、最終的には受験に向けた重要な準備段階となります。
テストが返ってきたら、点数に一喜一憂するよりも、間違っているポイントを見直した方が建設的です。理解できる内容を増やして次のテストに臨めば、点数は自然に上がっていき、最終的に受験本番での実力発揮につながるでしょう。
2.1回のテストだけで成績は決まらないため
学業の成績は、1回のテストだけでは決まりません。授業態度や課題の提出状況も成績に関わってきます。テストの点数が悪くても、他の面で努力を重ねることで総合的な評価は上げられます。たとえば、授業での積極的な発言や質問、課題提出、補習への参加などを通じて、学ぶ意欲と努力をアピールするとよいでしょう。
また、1学期と2学期には、テストが2回あります。中間テストの点数が悪くても、期末テストで結果を出せば、ある程度の成績を維持できるでしょう。普段から行われる、小テストで点数を取るのも大切です。
3.定期テストの難しさは毎回変わるため
定期テストの難しさは毎回変わります。そのため、前回より点数が下がったとしても、必ずしも自分の実力が落ちたわけではありません。テスト自体が前回より難しくなっていたり、クラス全体の平均点が下がっていたりする可能性があります。このような場合、自分の点数が下がるのは自然なことです。
単純に点数だけを見るのではなく、順位の変動やクラスの平均点との比較、過去のテストとの難易度の違いにも注目することが大切です。テストの結果は、点数だけでなく、これらの客観的なデータから総合的に判断しましょう。
【中学生・高校生向け】テストの点数が悪かった時の切り替え方3選
テストの点数が悪くて落ち込んでしまった時は、気持ちを切り替えるのが大切です。切り替えが苦手な方は、次の方法を試してみましょう。
- 1.落ち込む時間を作る
- 2.心境を話す・書く
- 3.趣味や部活に打ち込む
1.落ち込む時間を作る
点数が思わしくなかった時は、一時的に落ち込むことも自然な反応です。それは自分の努力を認識しているからこそ生じる感情です。むしろ、この気持ちと向き合うことで、より早く立ち直れる可能性があります。
感情を抑え込もうとするよりも、一度しっかりと受け止めることで、その後の勉強により良い影響を与えられるでしょう。大切なのは、落ち込んだ後にどう前を向くかです。この経験を次のステップへの動機づけとして活用しましょう。
2.心境を話す・書く
落ち込んだ気持ちを整理するためには、自分の気持ちを整理することが大切です。家族や友達と話したり、ノートに書き出したりすると、自分の気持ちを客観的に見つめられます。もちろん、気分も楽になるでしょう。
もやもやとした気持ちを晴らすには、自分の気持ちを見つめ直して、自分の努力で変えられること・変えられないことを分けるのが重要です。変えられないことは置いておいて、変えられることに注力しましょう。
3.趣味や部活に打ち込む
落ち込んだままの状態で勉強を続けても、結果は出にくくなります。そのような時は、一度勉強から離れて、気持ちをリフレッシュさせるのが効果的です。
落ち込んだ気持ちのまま勉強するのは難しくても、好きなことなら集中できるかもしれません。趣味に打ち込んでみたり、部活を頑張ってみたりするとよいでしょう。
ある程度気持ちが落ち着いたら、もう一度テストの結果に向き合ってみてください。まずは、できた部分に注目し、自信を取り戻すことから始めるのもいいでしょう。その後、苦手な部分を少しずつ分析し、改善点を見つけていきます。一度にすべてを解決しようとせず、小さな目標を立てて着実に進んでいくことが大切です。
【保護者向け】テストの点数が悪くて落ち込んでいる子どもへの接し方
子どもが一生懸命勉強したのに、テストの結果が悪くて落ち込んでいる場合は、次のように接してみてください。
- ・子どもの考えを聞き対策を考える
- ・結果よりも過程を評価する
- ・次のテストに意識を向けさせる
子どもの考えを聞き対策を考える
子どもが落ち込んでいる時は、まず気持ちに寄り添ってあげるのが先決です。否定したり、アドバイスしたりするのではなく、理解することを優先しましょう。点数の良し悪しに関わらず、気持ちを聞き出してあげてください。
子どもから話を聞く時は、聞き役に徹しましょう。悔しい気持ちを受け止めて、努力を認めたうえで、次の行動を一緒に考えるのが大切です。子どもが自分の行動を振り返る習慣も身に付くので、次からは落ち込まずに対処できるかもしれません。
結果よりも過程を評価する
点数を評価するよりも、テスト当日まで頑張った過程を評価した方が、子どもは立ち直りやすくなります。たとえ点数が悪くても、試行錯誤した結果だと認めてあげましょう。
加えて、点数が悪くなった原因を考えさせるため、質問を重ねるのも大切です。「テストの平均点はどの程度だったか」「難しいと感じたポイントはどのような部分だったか」などを、一緒に振り返ってみましょう。
質問していくなかで、点数が悪かった原因に気づけるかもしれません。
次のテストに意識を向けさせる
点数が悪かった原因や、解けなかった問題が明確になったら、次のテストに向けて計画を立ててみましょう。目標とする点数や、解くべき範囲などを具体的にすると、モチベーションが自然と上がります。
逆に、抽象的な応援だけをするのは、よくありません。点数が悪かった原因や課題を洗い出し、解決できる行動を取れるようサポートすることが大切です。
【対策】次回のテストまでに必要なこと3選
次回のテストで高得点を取りたいなら、次の対策を実施するとよいでしょう。
- 1.テストで間違えた問題を解き直す
- 2.予習・復習をする
- 3.解けない問題を減らすす
1.テストで間違えた問題を解き直す
次回のテストで得点を取るには、まず点数の悪かったテストを見直してください。テストで間違えた問題は、テスト範囲で自分が理解していないポイントです。理解度を高めるために、問題を解き直してみましょう。
次回のテスト範囲の内容は、以前のテスト範囲に関連している可能性もあります。間違えた問題を解き直したり、わからない内容を調べたりして、対策するのがおすすめです。
2.予習・復習をする
前回のテスト範囲を理解したら、次回のテストに向けて予習・復習をしながら授業を受けましょう。
授業前の予習では、事前に教科書や問題集を見て、わからないところを洗い出してください。授業でわからなかった部分の説明を受けたら、復習で定着させましょう。苦手になりそうな部分を見つけたら、問題集を利用して対策するのもおすすめです。
3.解けない問題を減らす
テスト本番で解けない問題を減らすには、日頃から幅広いタイプの問題に触れることが大切です。日々の小テストで高得点を狙い、出題パターンに慣れることから始めてみてください。
また、解けなかった問題は必ず解き直し、理解を深めることが重要です。教科書や問題集の練習問題にも積極的に取り組み、さまざまな問題形式に対応する力をつけていきましょう。
わからない問題を見つけたら、そのままにせず、すぐに解決するくせをつけてください。先生に質問したり、友達と一緒に考えたりするのも効果的です。塾に通っている場合は、塾の先生にも積極的に質問してみましょう。
まとめ:テストの点数が悪くても、落ち込まずに取り組み続けよう
テストの点数が悪かったら、まず気持ちを切り替えましょう。冷静になってからテスト結果に向き合った方が、次回に向けての対策もはかどります。
- テストの点数が悪かった時は、まず落ち込んだ気持ちを切り替える
- 子どもが落ち込んでいる時は話を聞き、対策を一緒に考える
- 次回のテストまでに、見直しや予復習の習慣をつける
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