「勉強しても成績が上がらないのは何が悪いんだろう?」
「こんなに頑張っているのに、どうして成績が伸びないんだろう?」など、成績についてのお悩みがある方もいるかもしれません。
勉強しても成績が上がらないのは、単に勉強時間だけの問題ではなく、学習方法や環境が影響していることもあります。
本記事では、勉強しても成績が上がらない原因と対策について解説します。
- 小学生が勉強しても成績が上がらない原因と解決策
- 中学生の場合に成績が伸びない理由と対策
- 高校生が勉強方法を見直すべきポイント
本記事を読むことで、勉強しても成績が上がらない原因を理解し、適切な対策を見つけられるようになるでしょう。勉強しても成績が上がらない理由について知り、今後の学習の参考にしてください。
目次
【小学生の場合】勉強しても成績が上がらない原因と解決法
親から見て「勉強している」ように見えても、実は学習内容が身についていないケースがあります。
小学生が勉強しても成績が上がらない原因には、主に以下の2つが考えられます。
- 1.親に怒られるから勉強している
- 2.理解しようとしていない
成績が上がらない原因を理解し、適切な対策を取ることが大切です。
1.親に怒られるから勉強している
「勉強しなさい」と言われて勉強をする場合、勉強が自主的なものではなく、義務のように感じてしまうことがあります。
仕方なく勉強している子どもは、目の前の課題を終わらせることだけに意識が集中し、深い理解に結びつかない可能性があります。
解決法としては、親が勉強を強制するのではなく、子どもと一緒に計画を立て、自主性を促すことが効果的です。
たとえば「何を」「いつ」「どれくらい」「どうやって」勉強するかを子ども自身に考えさせ、学ぶ意欲を引き出します。
以下の記事では、子どものやる気やモチベーションを引き出す方法をご紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
勉強のやる気・モチベーションの引き出し方 - 成績の上がる個別指導塾『森塾』
2.理解しようとしていない
単語や答えを暗記するだけの勉強では、成績の向上にはつながりにくくなります。
成績を上げるためには、知識を詰め込むだけでなく、物事の背景や関連性を「理解する」ことが重要です。 たとえば歴史の場合は、歴史の年号を覚えるだけでなく、その出来事がなぜ起こったのか、どんな影響があったのかを考えることで、より深い理解につながります。
「理解しようとしていない」「理解できない」という場合は、過去に学んだ内容にさかのぼり、基礎知識をしっかり固めることが大切です。基礎を理解し理屈がわかれば、応用問題にも対応できるようになるでしょう。
【中学生の場合】勉強しても成績が上がらない原因と解決法
中学生になると、部活動がはじまったり塾に通いはじめたりする人も多く、環境の変化により、成績が上がりにくくなることがあります。
中学生が勉強しても成績が上がらない主な原因は、以下の3つが考えられます。
- 1.勉強方法がわからない
- 2.勉強時間が足りない
- 3.学習範囲やスピードについていけない
それぞれの原因と解決策を見ていきましょう。
1.勉強方法がわからない
中学生になると、勉強時間を増やすだけでは成績が上がらないことがあります。
誤った方法で学習を続けても、時間をかけただけでは成果が出ず、やる気の喪失につながります。大切なのは、効率的な勉強法で進めることです。
解決策として、以下の2点を意識しましょう。
- ・授業後すぐに復習し、記憶の定着を図る。
- ・復習した分野の問題を解き、アウトプットを行う。
効率的な勉強をするには、授業後すぐに復習を行うことが効果的です。授業内容を振り返り、理解を深めることで記憶が定着しやすくなります。
高校受験に向けたより効率的な勉強法を知りたいという方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
高校受験に向けた受験勉強の対策方法(英語、数学・・・科目別) - 成績の上がる個別指導塾『森塾』
2.勉強時間が足りない
中学生は、学習科目や範囲が増えるため、小学生のときと同じ勉強時間では成績を上げにくくなります。しかし、部活動や授業の増加により「体力的に厳しい」「家庭学習の時間が限られる」といった問題も出てくるでしょう。
解決策としては、以下の点を心がけましょう。
- ・短時間でも毎日続けられるよう、勉強を習慣化する
- ・「朝起きた後の30分」や「お風呂前の1時間」など、勉強時間をルーティン化する
- ・塾の時間を調整するなど、無理のないスケジュールを組む
3.学習範囲やスピードについていけない
中学生になると、授業のスピードが速くなりテスト範囲も広がります。
とくに集団授業では、自分のペースに合わない場合、基礎が不十分なまま進んでしまい、理解が追いつかないことがあります。基礎が十分に理解できないまま進むと、成績が上がりにくくなるため、土台となる知識をしっかり定着させることが大切です。
解決策として、以下の方法を試してみましょう。
- ・基礎知識の定着に重点を置いて勉強する
- ・定期的な復習の時間を設け、理解が不十分な部分を重点的に学習する
- ・わからないところはすぐに先生や友達に質問し、その場で解決する習慣をつける
- ・必要に応じて、個別指導や補習を利用する
学校の授業についていけない場合の対策は、以下の記事でも詳しくご紹介しておりますのでぜひ、参考にしてみてください。
【高校生の場合】勉強しても成績が上がらない原因と解決法
高校生になると、勉強の内容が難しくなり、今までの方法では成績が上がらないことがあります。
高校生が勉強しても成績が上がらない原因は、以下の3つが考えられます。
- 1.基礎が理解できていない
- 2.アウトプットをしていない
- 3.レベルに合わない参考書を使っている
それぞれの原因と解決策を見ていきましょう。
1.基礎が理解できていない
高校生の勉強で成績が上がらない原因の一つは、基礎知識が不十分なことです。たとえば、英語の単語や文法、数学の公式など、基本的な知識がしっかり身についていないと応用問題でつまずくことがあります。
基礎があいまいなまま難しい問題に取り組むと、解けずに挫折を感じやすくなり、モチベーションが低下してしまいます。まずは基礎をしっかり復習し、理解した上で徐々に難易度を上げていくと、成績が上がりやすくなるでしょう。
また、徐々に難易度を上げていく方法は多くの成功体験が積め、自信にもつながるというメリットがあります。
2.アウトプットをしていない
勉強に時間をかけているのに成績が上がらない原因の一つに、インプット(知識を入れること)ばかりで、アウトプット(知識を使うこと)をしていないケースが考えられます。
知識を頭に入れるだけでは「わかったつもり」になってしまい、実際に問題を解くと答えられないことがあります。
解決策として、インプットとアウトプットのバランスを意識することが大切です。目安として、インプットが3割、アウトプットが7割の配分がよいでしょう。
勉強したあとは、自分のレベルに合った問題集や過去問を解くことで、学んだ内容が定着します。
3.レベルに合わない参考書を使っている
高校生の勉強では、参考書選びも成績に大きく影響します。
自分の学力レベルより難しすぎる参考書を使うと、内容が理解できず時間を無駄にしてしまいます。
解決策として、現在の自分の力に合った参考書を選び、少しずつレベルアップしていくことが大切です。基礎が固まれば、自然と難しい問題にも対応できるようになるでしょう。
勉強しても成績が上がらないときに考えるべき根本的な原因3つ
勉強しても成績が上がらない場合、勉強時間を増やすだけでなく、根本的な原因を理解して対策することが大切です。
成績が上がらないときに見直したいことは、以下の3つです。
- 1.理解できるまで反復しているか
- 2.勉強のレベルや方法が自分(子ども)に合っているか
- 3.成績アップは勉強時間に比例しないと理解する
根本的な原因は、小学生から高校生まで共通していることが多いので、参考にしてみてください。
1.理解できるまで反復しているか
成績が上がらない主な原因の一つは、復習不足です。
授業で一度理解した内容でも、復習をしなければ1週間後にはほとんど覚えていないかもしれません。人は学んだことを忘れやすいので、繰り返し勉強することが大切です。
効果的な復習のタイミングは次の通りです。
- ・その日に学んだことをその日のうちに復習する
- ・1週間で学んだことを週末に復習する
- ・単元が終わったら、その単元全体を復習する
定期的に復習することで忘れる量が減り、少しずつ知識が身につきます。
2.勉強のレベルや方法が自分(子ども)に合っているか
勉強しても成績が上がらない場合、勉強方法や勉強のレベルが合っていない可能性があります。
たとえば、次のようなケースです。
- ・基礎ができていないのに難しい問題を解こうとしている
- ・基礎問題ばかり解いていて、応用問題の練習が足りない
- ・朝起きてからよりも、夜寝る前に勉強するほうが自分に合う
- ・書いて覚えるよりも、読んで覚えるほうが自分に合う
成績アップのコツは、自分のレベルに合わせて勉強することです。どのくらいわかったかをチェックしながら、ちょうどいい難しさの問題を解いていけば、着実に力がつきます。
また、学校や塾の先生から「朝起きて勉強した方がよい」「書いて覚える方がよい」とアドバイスをされても、実は自分には合っていないケースがあります。
学習の時間帯や方法を見直し、自分に合った勉強法を見つけることで、効率的に成績を上げられるでしょう。
3.成績アップは勉強時間に比例しないと理解する
「勉強時間が長ければ成績が上がる」と思いがちですが、実際には、勉強時間だけで成績が決まるわけではありません。
勉強を始めたばかりのときは、成績がなかなか上がらないことがありますが、続けていくうちに急に成績が伸びる時期が来ます。そしてまた、成績が伸び悩む時期があるかもしれません。
ドイツの心理学者であるハーマン・エビングハウスが1885年に提唱した「学習曲線」によると、学習の進展には「準備期」「発展期」「高原期(プラトー)」という3つのステージがあります。
それぞれのステージによる学習成果は、以下のような特徴があります。
ステージ | 成績の上がり方 | 特徴準備期 |
すぐに上がらない | 知識の基礎を固める段階発展期 | 一気に上がる |
準備期の努力が実を結ぶ段階高原期(プラトー) | 停滞する | 学習の進展が見られなくなる段階 |
このように、成績の上がり方には段階的な変化があります。
成績がすぐに上がらなくても焦らず、粘り強く勉強を続けることが大切です。
まとめ:勉強しても成績が上がらないときは原因を分析しよう!
勉強しても成績が上がらないときは、原因を分析し、効果的な対策を取ることが大切です。今回紹介した方法を参考に、自分に合った学習スタイルを見つけてみましょう。
- インプットが3割、アウトプットが7割を意識して勉強する
- 勉強しても成績が上がらないときは、勉強法や問題のレベルが自分に合っているか見直す
- 成績アップは勉強時間に比例しないので、粘り強く勉強を続ける
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