学校の授業についていけず、不安や焦りを感じている人もいるでしょう。高学年への進級や、中学・高校への進学で、授業の難易度は急に上がります。以前に習った内容をしっかり理解できないと、進級・進学のタイミングで授業についていけなくなるでしょう。
そこで本記事で、授業についていけない原因や対処法を解説します。
- 授業についていけない原因(学年別)
- 授業についていけないときの対処法
【小学生】授業についていけない4つの原因
小学生が授業についていけない場合は、次の原因が考えられます。
- 1.授業に集中できない
- 2.勉強の仕方がわからない
- 3.勉強がおもしろくない
- 4.基礎的な知識が足りない
お子様の学習習慣に課題を感じている方は、以下の記事も参考にしてみてください。
1.授業に集中できない
小学生、とくに1〜2年生の子どもは、一般的に長時間集中することが苦手です。45分の授業を聞き続けるのはもちろん、じっと座っていることも難しい場合があります。集中力は徐々に育っていくものですが、学校だけでなく家庭学習を通じて、少しずつ集中力を養っていくことをおすすめします。
また、近くの席で騒いだり、ちょっかいをかけたりする生徒がいると、授業どころではなくなります。こういった場合は、先生に相談し、席を移動してもらうなどの対策を取ってください。
2.勉強の仕方がわからない
授業中にノートを取ったり、学習計画を立てたりした経験がないと、効率的な勉強の方法がわからなくなります。また、授業でわからなかった部分を復習しないのも、授業についていけない原因です。
ノートの取り方や計画の立て方、問題の解き方は、自分でトレーニングをして身につける必要があります。先生に質問したり、学習塾や家庭教師を利用したりして、練習を積みましょう。
3.勉強がおもしろくない
授業の内容に興味を持てないと、退屈に感じてきます。小学生のうちは、興味のないことや苦手なことに取り組むのは、難しいでしょう。また、なぜ勉強が必要なのか、何の意味があるのかわからず、やる気が下がることも少なくありません。
このような生徒が、勉強を強制されたり、詰め込み学習をされたりすると、さらに意欲を失います。
勉強を楽しむには、目標設定が大切です。小テストで点を取る、期日までに宿題を提出するなど、簡単な目標を達成するところから始めてみてください。
4.基礎的な知識が足りない
初めて聞く話や少し難しい話を理解するには、前提となる基礎知識が必要です。基礎知識が不足していると、新しい内容や難しい内容を理解できません。たとえ話を聞いていても、理解に至らないでしょう。
また、言葉の意味を知らなかったり、文脈を理解する力が欠けていたりすると、話の内容が入ってきません。読書はもちろん、家族でニュースについて話し合ったり、新聞を読んだり、さまざまな体験活動に参加したりすることで、社会常識や基礎知識を広げることができます。
【中学生・高校生】授業についていけない4つの原因
中学生や高校生になって授業についていけなくなる主な理由は、以下のとおりです。
- 1.基礎を理解していない
- 2.授業のスピードが速い
- 3.勉強の目標がない
- 4.部活動・遊びに時間を割いている
1.基礎を理解していない
中学・高校の授業内容は、基礎をベースに、応用を学んでいく形式です。基礎がおろそかになっていると、授業内容が理解できなくなるでしょう。
とくに、前の学年で学んだ内容が理解できていない場合は厄介です。進んでいく授業に対して、復習が間に合わず、大きく遅れるリスクもあります。授業についていけなくなったら、理解できる地点まで戻って学習し直すのが効果的です。
2.授業のスピードが速い
中学・高校の授業内容は、小学校と比べて難しく覚えることも多くなります。その一方で、授業時間はほとんど伸びません。必然的に授業のスピードが上がるため、ついていけなくなる人が増えます。
どこかにわからない箇所があると、調べている間に授業が進んでしまい、内容が理解できなくなるでしょう。予習・復習をしたり、先生に質問するなどして、後れを取り戻す必要があります。
3.勉強の目標がない
明確な目標を持たずに勉強をしても、モチベーションは上がりません。勉強のモチベーションを上げるには、具体的な目標をもつのがおすすめです。たとえば「テストで良い点数を取る」「行きたい高校・大学の受験に合格する」などの目標があれば、多少苦手でも勉強を続けられます。
とくに高校では、受験に合格した開放感から、勉強の目標を失うことも少なくありません。勉強に対するやる気が出ない人は、目標設定から始めてみましょう。
4.部活動・遊びに時間を割いている
部活動に遊び、習い事など、学生生活には勉強以外の活動が多くあります。学外活動に集中していると、勉強の優先順位が下がり、授業についていけなくなることもあるでしょう。
また、中学・高校で出される宿題の量は、小学生と比べて非常に多くなります。学外活動で疲れていると、宿題をこなすのに精一杯になり、予習や復習の時間を確保するのが難しくなるでしょう。その結果、授業についていけなくなる可能性が高まります。
授業についていけないときの対策4選
授業についていけないときは、次のような対処法を試してみましょう。
- 1.わからないところは都度調べる
- 2.予習・復習の習慣をつける
- 3.テストの見直しをする
- 4.個別指導塾を活用する
1.わからないところは都度調べる
授業についていくためには、わからないことを調べるようにしましょう。わからないことを放置していると理解が遅れ、さらについていけなくなります。
授業中にわからないところが出てきたら、まず忘れないようにメモしてください。その後、先生に質問したり、自分で調べたりして、疑問を解消しましょう。時間を置いてから解き直したり、解答から問題を想像したりすると、しっかり定着します。どうしても解き方がわからないときは、解答を見て、解き方のパターンを覚えるのもひとつの手です。
2.予習・復習の習慣をつける
授業スピードについていけない場合は、事前に予習をしたり、授業後に復習をしたりするのがおすすめです。忙しいときは、隙間時間を利用して教科書を読むだけでも、授業についていきやすくなります。
予習では、公式を覚えたり練習問題を解いたりして、わからないポイントを書き出しておきましょう。英語や古文では、単語を調べるのも大切です。
授業が終わったら、再度わからないポイントを洗い出し、次の授業までに調べてください。復習をすると、授業の内容を記憶しやすくなるため、次の授業でも置いていかれる心配がなくなります。
3.テストの見直しをする
授業内容の理解を深めるには、定期テストの見直しが有効です。テストは点数を測る以外にも、自分の理解度を試すツールとしても使えます。
テストが返ってきたら、まず間違えた問題を「ケアレスミス」と「本当に理解していなかった問題」に分類しましょう。「本当に理解していなかった問題」に重点を置いて復習することで、効率的に弱点を克服できます。
学校のテスト以外では、塾のテストや模試を利用するのもおすすめです。幅広い範囲から出題されるため、自分の理解していない範囲を一度に洗い出せるでしょう。
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4.個別指導塾を活用する
家庭では学習に集中できない人や、やる気が出ない人は、学習塾を利用するのがおすすめです。とくに、講師に直接質問しやすい個別指導塾なら、成績も上がりやすいでしょう。
また、自分の目標やレベルに合わせた指導をしてくれるので、授業の遅れも取り戻しやすくなります。家庭での学習習慣がつかない方、勉強に集中できる環境のない方は、ぜひ利用してみてください。
まとめ:授業についていけない原因を見つけて対策しよう
授業についていけないときは、原因を正しく理解し、対策を取りましょう。今回ご紹介した対策をもとに、授業の後れを取り戻してみてください。
- 小学生が授業についていけない原因は、学習に対する興味・関心や知識、環境にある
- 中学生・高校生が授業についていけない原因は、目標設定や時間の使い方にある
- 授業についていけない場合は、予習・復習やテストの見直し、塾の利用などで対策できる
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