小学生のお子さんを塾に通わせたいと考えたとき「どのくらい費用がかかるんだろう」と費用面で不安を抱えているご家庭も多いのではないでしょうか。
本記事では小学生の塾の平均費用や費用相場、塾選びのポイントを紹介するので、ぜひ塾選びの参考にしてみてください。
- 小学生の塾の年間平均費用
- 小学生の塾の年間費用相場
- 小学生の塾の費用は世帯収入の3%前後が目安
- 小学生の塾選びで気をつけたい4つのポイント
小学生の塾の年間平均費用
まずは小学生がいる世帯が塾にどのくらいの費用をかけているのか、文部科学省による「令和3年度子供の学習費調査」の結果をもとに解説します。
下記の表は、それぞれ公立小学校と私立小学校に通う子どもがいる世帯における、子ども1人あたりの塾の年間平均費用です。
|
公立小学校 |
私立小学校 |
小学1年生 |
31,181円 |
171,797円 |
小学2年生 |
33,365円 |
127,924円 |
小学3年生 |
54,172円 |
208,636円 |
小学4年生 |
81,635円 |
303,449円 |
小学5年生 |
125,821円 |
433,441円 |
小学6年生 |
155,013円 |
405,057円 |
平均 |
81,158円 |
273,629円 |
調査結果によると、公立小学校よりも私立小学校のほうが塾に多くの費用をかけていることがわかります。また、公立小学校も私立小学校も、学年が上がるごとに塾にかける費用が高額になっていく傾向にあります。
ただし、この調査では子どもを塾に通わせていない世帯の費用を「0円」として集計しているため、塾に通わせている世帯の平均費用は実際にはさらに高額になるでしょう。
小学生の塾の年間費用相場
小学生の塾の年間費用について、「塾に通う目的別」と「指導タイプ別」のそれぞれにおける相場を紹介します。
【目的別】年間費用相場
小学生向けの塾は、学校の学習内容の定着を目的とした「補習向けの塾」と、中学受験のための学習を目的とした「中学受験対策向けの塾」の2つに大きく分けられます。
下記の表は、塾に通う目的別の年間費用相場です。
|
年間費用相場 |
補習向けの塾 |
10〜20万円程度 |
中学受験対策向けの塾 |
90〜120万円程度かかる場合もある |
ただし、通塾頻度や授業の難易度などによって費用が大きく異なるため、上記はあくまでも目安として考えてください。とくに中学受験対策向けの塾は、模擬試験や夏期講習、直前講習など、月々の授業料以外にもさまざまな費用がかかる場合があります。
【指導タイプ別】年間費用相場
小学生向けの塾は、一般的に「個別指導」と「集団指導」の2つの指導タイプがあります。下記の表は、指導タイプ別の年間費用相場です。
|
年間費用相場 |
個別指導塾 |
264,000円〜 (月22,000円~) ※週1回80分授業、先生1人に生徒2人までの場合 |
集団指導塾 |
184,800〜 (月15,400円~) ※週2回100分授業の場合 |
指導タイプ別に比較すると、個別指導塾よりも集団指導塾のほうが費用が安い傾向にあります。集団指導塾は先生1人に対する生徒の人数が多いため、費用も安く済むケースが多いといえるでしょう。
関連記事:【個別指導塾の特徴】 向いていない子はどんなタイプ?
小学生の塾にかかる費用の内訳
塾の費用には、月々の授業料以外にもさまざまな費用が含まれます。下記は、塾にかかる費用の内訳の一例です。
|
概要 |
入会金(入塾金) |
入塾時にかかる費用 |
授業料(月謝) |
月々にかかる授業の料金 |
教材費 |
テキスト代や学習プリント代など、授業に必要な教材にかかる費用 |
模擬試験・検定費用 |
模擬試験や英検などの検定を受ける際の費用 |
季節講習費 |
春期講習や夏期講習、冬期講習などを受講する際にかかる費用 |
特別講習費 |
定期テスト前の特別講習、受験前の志望校別対策講座など、特定の講習を受講する際にかかる費用 |
ただし、費用の内訳は塾によって内容や金額が異なります。たとえば兄弟割引やキャンペーン割引などで入会金が免除されるケースや、特別講習を無料で実施してくれるケースなどもあります。
関連記事:塾の授業料は高い? 平均金額はいくら?学習塾の費用を知ろう
小学生の塾の費用は世帯収入の3%前後を目安に考える
小学生の塾の費用は、世帯収入の3%前後を目安にするという考え方があります。無理をして費用の高い塾に通わせても、いずれ「授業料が払えない」「生活が苦しい」という事態につながりかねません。
総務省統計局の「2019年全国家計構造調査」によると、2019年10〜11月の1世帯当たりの1ヶ月の平均消費支出において「教育費」は全体の3.1%となっています。この結果からも、塾の費用を世帯収入の3%前後で考えることは、現実的な数値であるといえるでしょう。
また、文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」において「世帯の年間収入別 学校種別補助学習費」をもとに年収における補助学習費(塾費用や家庭内学習費など)の割合を算出すると、下記のようになります。
|
公立小学校 |
私立小学校 |
年収400万円以下 |
約1.5% |
約6% |
年収1,200万円以上 |
約2.4% |
約3.7% |
公立小学校よりも私立小学校のほうが、補助学習費にかける金額の割合が大きいという傾向にあります。ただし、これはあくまでも目安で、子どもの人数や他の習い事との兼ね合いなどを踏まえて塾の費用を考えることが大切です。
小学生の塾選びで気をつけたい4つのポイント
小学生の塾選びで失敗しないためには、次の4つのポイントに気をつけてみてください。
1.費用の安さだけで決めない
自分の子どもに合う塾を選ぶためには、費用の安さだけを重視するのではなく、講師の指導力やカリキュラム、中学受験へのサポート体制なども踏まえて検討することが大切です。
また「安いからとりあえず集団指導塾にしよう」と安易に決めてしまうのも避けましょう。周囲と切磋琢磨できる環境が合っていると感じるお子さんなら集団指導塾でもよいかもしれませんが、自分のペースで丁寧に教えてもらいたいお子さんには個別指導塾のほうが合っているかもしれません。
費用だけでなく、本当に自分のお子さんに合う塾なのかをさまざまな視点で検討することが大切です。
2.授業料以外の費用も含めて検討する
いくら授業料が安くても、それ以外の費用が高いとトータルの費用が高くなるケースがあるため注意しましょう。「月謝は安いけど、実は年会費が高かった」「年間の教材費が思ったより高い」のように、入塾してから後悔することのないよう、授業料以外にかかる費用を洗い出して検討することが大切です。
また、入会金や教材費、季節講習費などに加えて、自宅から遠い塾の場合は交通費がどのくらいかかるのかも忘れずに考えましょう。
3.親子で十分に話し合う
塾を選ぶ際は、親の意見を押しつけるのではなく、子どもの希望にも耳を傾けることが大切です。実際に通う本人が納得しないまま塾を決めてしまっては、勉強のモチベーションもなかなか上がらないでしょう。予算を踏まえて、親も子も十分に納得したうえで塾を選ぶことが大切です。
4.無料体験がある塾を選ぶ
入会金を支払ってから「思っていた指導と違った」「うちの子どもには合わない」などのミスマッチが生じるのを防ぐためにも、無料体験がある塾を選ぶと安心です。塾の雰囲気や先生の指導の仕方、教室内の環境など、実際に授業を受けてみて初めてわかることもあるため、無料体験で十分に見極めることが大切です。
関連記事:塾の選び方 ~「どうやって選ぶ?」「失敗しないポイントは?」~
まとめ:小学生の塾は、平均費用や相場を踏まえて家計に無理のない範囲で選ぼう
小学生の塾選びは、お子さんに合った指導タイプの塾を、家計に無理のない範囲で検討することが大切です。「なぜ塾に行くのか」「どのような力を身につけたいのか」などを親子でじっくり話し合い、目的に合う塾を選ぶようにしましょう。
- 小学生の塾の年間平均費用は、公立小学校に通う世帯で約8万円、私立小学校に通う世帯で約27万円
- 費用相場は年間10〜20万円程度、中学受験対策向けの場合は90〜120万円程度かかる場合もある
- 小学生の塾の費用は世帯収入の3%前後を目安に考える
- 費用の安さだけでなく、講師の指導力やカリキュラムなど、子どもに合う塾かどうかを十分に検討することが大切
森塾の小学生の個別指導の授業料・料金は、月5,400円〜(税込)と良心的です。また、兄弟で入塾する場合は通常2万円の入塾金が全額免除になります。さらに、授業料を兄弟の低額のほうから20%割引できる兄弟割引制度もあります。
森塾では"無料"体験を実施していますので、まずは体験から始めてみてはいかがでしょうか?