お子様の入学や、受験のタイミングで検討することの多い「通塾(塾に通うこと)」。でも、どうやってお子様にあった塾を選べばいいのか、わからない保護者様も多いのではないでしょうか? 「個別指導の良さってどういうところ?」「そもそも塾と家庭教師どっちがいいの?」「個別指導に向いていない子は?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

そこでこの記事では、個別指導塾に関する疑問や個別指導塾を選ぶポイントについて解説します。

目次

  1. 1個別指導の良さってどういうところ?
  2. 2個別指導塾に向いていない子はどんなタイプ?
  3. 3どのように個別指導塾を選ぶべき?

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Point1「個別指導」の良さってどういうところ?

「個別指導」の良さってどういうところ?そもそも塾と家庭教師、どっちがいいの?そんな塾の選び方に関する疑問についてお答えします。

塾以外にも家庭教師も検討しています。どちらがいいですか?

それぞれに良いところと悪いところがあります。

個別指導は集団指導と家庭教師の良い所をくっつけた塾

こちらの図を見ると従来の集団塾と家庭教師ではそれぞれの良い所と悪い所があるのがわかります。

「個別指導」は集団指導と家庭教師のそれぞれの良いところをくっつけた塾。

上記の理由から、少子化で集団塾や家庭教師を利用するご家庭が減っているにかかわらず、下のデータを見てもお分かりの通り、「個別指導」を利用するご家庭が年々増えています。

個別指導塾の市場規模推移

だからと言って「個別指導」も万能ではありません。森塾は毎年1万人以上の生徒さんを指導させていただいていますが、(本当に正直にお伝えしますが・・・)個別指導も全てのお子様に向いているわけではないのです。

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Point2個別指導塾に向いていない子はどんなタイプ?

「個別指導」に向いていない子がいるって本当?「集団指導」「家庭教師」を選ぶことをおすすめする生徒さんのタイプについて、正直にお話します。

個別指導に向いてない子はどんなタイプですか?

通知表がオール5に近いお子様は「集団指導」が向いています。

最近では「吹きこぼれ」と言われ、個別指導で高い学力に合った高度な勉強をしている生徒さんもいるのですが(それは素晴らしいことですが)、やはり長期的には自分より優秀な人間を意識できる環境で、ライバルに揉まれて勉強した方が、その後の大学入試に向けても「自分よりデキル人間がいる・・」「あいつには負けたくない!」と意欲的に勉強できるようです。

具体的には開成高校何人、県立トップ校何人、という合格実績を毎年出している「合格実績型の塾」をお勧めします。ただ、合格実績型の塾では、学力別クラス編成で「実績を出せる上位クラスに優秀な講師を配置する傾向がある」ようなので、中位クラスにいるようでしたら、個別指導で「自分のトップ校を目指す」方が無難かもしれません。

また、「○○高校何人!」という合格実績も、その塾の生徒数で割ると非常に確率の低い大手塾もあるようです。小さくてもかなり高い確率で優秀な高校や大学に進学者を出している塾もあるので、チラシやHPを良く見たり、お電話で問合せるなどして比較されることをお勧めします。

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中学受験を検討されるお子様は「集団指導」が向いています。

中学受験を検討されるお子様は「集団指導」が向いています。

ご存知の方も多いかもしれませんが、中学受験(の特に算数)を教えるには(「つるかめ算」や「流水算」などの)特殊な指導スキルが必要です。そのため長時間の指導研修を受けるか、自分自身が中学受験をした経験のある講師だけが、授業料以上の成果を保護者にお返しできる可能性が高いようです。そして残念ながらそのような講師は確率的に個別指導の塾より、中学受験専門の集団塾の方が多いと思います。

それでも個別指導塾で中学受験をチャレンジする場合は予め担当講師が「自分の子供と同じ学年の中学受験の生徒を指導した経験があるのか?」か「自分自身が中学受験をしたことがあるのか?」を聞くことをお勧めします。

また、受験前の小学6年生では通常月で週3日以上塾に通う場合が多いのですが、個別指導で中学受験の指導を受ける場合、かなり高額な授業料が予想されます。ご家庭の経済状況にもよりますが、6年生の夏休みでどのくらいの費用が必要なのかも参考までに聞いてみてください。

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通知表がオール1に近い生徒さんは「家庭教師」が向いています。

通知表がオール1に近い生徒さんは「家庭教師」が向いています。

具体的には数学と英語の通知表が1年間ずっと「1」の場合は家庭教師が向いています。 社会や理科は暗記科目なので、お子様が「勉強の仕方」さえ分かれば成績を上げるのは難しくありません。ただ、数学や英語は積み上げ科目なので、1年以上「1」が続いている場合は、おそらく中学のはじめから(ひょっとしたら小学生の算数から)つまずいている所を復習しないと成績が上がる可能性は低いと思います。

その場合、じっくりお子様とコミュニケーションをとって「どんなことが好きなのか?」「何のために勉強するのか?」も含め、保護者の方とも一緒に相談しながら、1対1で指導する方が学力が伸びやすいと思います。

家庭教師はどうしても当たりハズレがありますが、勉強が本当に苦手なお子様には、勉強以前にご家庭での学習環境や講師との信頼関係がとても重要です。話をとことん聞いてもらえる大好きな先生と1対1で「安心して勉強できる環境を作ること」からスタートすることをお勧めします。

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中高一貫校のお子様は個別指導塾を選ぶ場合に注意が必要です。

中高一貫校のお子様は個別指導塾を選ぶ場合に注意が必要です。

最近では一般の学習塾では対応が難しい中高一貫校の生徒さんが個別指導に入塾されるケースが増えました。個別指導は学校の成績を上げるには最も適した指導形態ですが、全ての学校の成績を上げることが得意なわけではありません。

具体的には「一般の学校と違う特殊な教材を使っている場合」や一般的な教科書を使っていても「学校の進度が一般の学校より半年から1年早い場合」です。

この場合、かなりのベテラン講師でないと対応するのが難しいため、同じような学校の先輩の講師か、少なくとも1年以上教えた経験のある講師に指導してもらえるよう配慮してもらえる個別指導塾をお勧めします。

では、平均的なお子様の個別指導塾の選び方は?

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Point3どのように個別指導塾を選ぶべき?

生徒さんの適正について理解した上で、やっぱり「個別指導塾」を選びたいと考えている場合には、どのような「個別指導塾」を選べばいいのでしょうか?

先生1人に生徒1人〜3人以上、何人までがいいですか?

「先生1人に生徒2人まで」がムダなく成果が上がります。

一般的には学校成績が1科目40点〜80点で、まずは「学校の成績を上げたい方」は、通っている学校の進度やお子様の学力に合わせて指導できる個別指導が向いています。

では、「何人までの形式がいいのか?」については下の図をご参考ください。

生徒の人数による良い所・悪い所

「先生1人に生徒1人」コースについては森塾も過去開設しており、成績データを蓄積しておりました。分析すると「先生1人に生徒2人のコースと成績向上率は変わらない」にもかかわらず費用が倍近いため、「保護者の方に不誠実」と判断し、コースを廃止した経緯があります。

また、「先生1人に生徒3人以上」では生徒さんの隣で教えることができる時間があまりに短く、十分な成果が上がりませんでした(費用は安く見えますが、夏休みや冬休み等の講習費用が高額であることも多いようなので「平均どのくらいですか?」と聞くことをお勧めします)。

きめ細かい解説・質問ができる先生1人に生徒2人までの指導

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どのように個別指導塾を選べばいいのでしょうか?

5つのポイントをお伝えします。

(1)先生がコロコロ変わらない。

1カ月で何回も先生が変わってしまう個別指導塾があるようです。学校の成績をしっかり上げるためには最低でも同じ先生で1学期間は指導が受けられる塾をお勧めします。

(2)春休み、夏休み、などの講習は苦手な所を効率よく復習してくれる。

特に数学(算数)や英語は苦手な所がそのままになっていると、学校の授業が理解し難いため、テストの成績を上げるのが難しいと言われています。

春休みや夏休み等の講習では、講師の力量次第で適当な単元から指導するのではなく、レベルチェックテスト等でお子様の分からない単元をしっかりチェックし、つまずいている単元から効率よく指導してくれる個別指導をお勧めします。

(3)通常の授業は学校の予習をしてくれる。

「学校の授業がよく分かる」ことが成績を上げる一番の近道ですが、苦手意識があるとどうしても授業を集中して聞けないため、ますます勉強が分からなくなるケースが多いようです。

学校の授業をしっかりお子様に聞いてもらう(理解してもらう)ためには、塾で学校の予習をすることが大切ですが、講師にとっては予習型より、一度学校で習った所を教える復習型の授業の方が楽なので、通常授業でもついつい復習してしまう塾があるようです。特にお子様に対する指導時間が短い先生1人に生徒3人以上の個別指導塾に多いようなので注意してください。

(4)テスト前は無料でテストの対策授業をしてくれる。

テスト前には今までのテスト範囲の総復習をすることがテストの点数を上げる意味ではとても大切です。もちろん自分でできる方もいるでしょうが、テストの成績を上げるためには通常授業だけでなく、テスト前は「無料で補講」等を組んでくれる情熱をもった個別指導塾をお勧めします。

(5)テスト前は習っていない科目も教えてくれる。

個別指導では科目ごとに授業を選ぶ形が一般的です。そのため「5科目指導を受けるのは時間的にも費用的にも難しい」と感じられるご家庭が多いのではないでしょうか。

ただ、テスト前は部活も休みになり、時間的に余裕も出るので、テスト前は習っていない理科・社会等の特別授業を用意してくれる塾をお勧めします。

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合格実績がある個別指導がいいのでは?

「かけ持ちの生徒」を集計していることがあるので、ご確認を。

大手進学塾の有名私立中学合格実績

こちらの資料を見ていただくとお分かりかと思いますが、幾つかの塾の合格実績数を全て足すと実際の合格者数を超えてしまいます。これは各塾がウソの合格実績を発表しているのではなく、「他塾とかけ持ちの生徒」も集計していると予想されます。

特に個別指導塾の合格実績は、集団塾とかけ持ちの生徒さんが合格実績を出していることが多いと聞いていますので、気になる方は「かけ持ちの方の割合」を入塾の際に質問されることをお勧めします(高い合格実績を出すために「かけ持ち」を勧める個別指導塾もあると聞いています)。

塾選びで後悔しないためにも、以上のポイントをおさえながら、お子様にあった個別指導塾を選んでいきましょう。 また、料金を抑えつつ効率よく学校の成績を上げたいなら、「先生1人に生徒2人まで」の授業を行っている個別指導塾を選ぶとよいでしょう。

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森塾では「先生1人に生徒2人まで」の指導システムを導入。お好きな科目・ご都合の良い曜日や時間を選ぶことができるので、お子様の苦手科目や部活動・習い事に合わせて自由なスケジュールを組めます。「引退するまでは部活に専念したいけれど、学校の成績も維持したい」といった要望にも合わせられます。

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森塾では自分たちの塾で実施している「模試」ではなく、何が出るかわからない「学校の定期テスト」で1科目+20点アップを保証しています。もし学校の成績が上がらなければ、3学期目の対象科目の授業料を全額免除し、1学期間無料での指導を実施しています。これは、指導力に自信があるからこそ可能な制度です。

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