中1になった子どもの中間テストの点数が悪く「今後、中学校の授業についていけるのか」と、不安を覚える人もいるでしょう。
しかし、中1の中間テストの点数が悪いのには理由があり、成績を改善する方法もあります。
本記事では、中1の中間テストの点数が悪くなる理由、平均点以下を改善する方法を解説します。どのような方法があるのか理解し、子どもの成績を改善していきましょう。
- 中1の中間テストの点数が悪くなる3つの理由
- 中1の中間テストの点数が悪かったときにできる5つのこと
- 中間テストの成績を挽回する方法
目次
中1の中間テストの5教科平均点
中1の中間テストの5教科平均点は「300点〜325点」が目安です。
中1の中間テストはアルファベットの書き取りや、正の数・負の数の計算など、中2・中3と比べて基礎的な内容で出題されるため比較的平均点が高いといえます。
中1の中間テストで平均点以下だった場合、学年が上がるにつれて、ついていけなくなる可能性があります。しかし、中1から受験までは期間があり、勉強法を改善すれば挽回は可能です。中1の中間テストの成績が悪いのは、早く挽回のチャンスが来たと前向きに捉えて今までの勉強法を見直しましょう。
中1の中間テストの点数が悪くなる3つの理由
中1の中間テストの点数が悪くなる理由は、以下の3つです。
- 1. 小学生のときと同じ方法で勉強してしまったから
- 2. 中学生になってテストの範囲が広くなるから
- 3. テスト対策する時間が足りなかったから
どのような理由があるのか理解すれば、適切な改善法が何か判断できるようになるはずです。
なお、テストの点数が悪い中学生の理由は、こちらの記事でも解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
1.小学生のときと同じ方法で勉強してしまったから
小学生のときと同じ方法で勉強すると、中1で学ぶ内容が理解できなくなって点数が悪くなる子どももいます。
中学生になると小学生のときよりも学習内容が難しくなるうえ、覚えなければならない内容が増えるためです。
たとえば、覚えるべき英単語の量は、小学生では600〜700語ですが、中学生になると1,600〜1,800語へと大幅に増加します。2021年度より前は中学生の覚える単語は1,200語程度でしたが、新学習指導要領が改正され、以前よりも覚える量が増えています。
英語を例に挙げましたが、ほかの科目も同様に覚えることが増えたため、小学生のときと同じ勉強法では覚えられなくなるでしょう。中学1年生の中間テストの成績が悪いと、学習内容がより難しくなる期末テストや中2のテストでも点数が低迷するおそれもあります。
2.中学生になってテストの範囲が広くなるから
小学校では各単元ごとの狭い範囲のテストが一般的でしたが、中学校に入ると、複数の単元をまたいで幅広く出題されるようになります。
学習内容が大幅に増えるため、すべてを完璧に理解し覚えるのが難しくなり、テスト成績の低下につながる場合があります。また、勉強する内容が急に増えて「何からやればいいのか」「どうやって勉強すればいいのか」がわからなくなり、成績が思うように上がらないこともあるでしょう。
3.テスト対策する時間が足りなかったから
テスト対策する時間が取れず、準備不足により点数が悪くなるケースもあります。
定期テストの範囲は広く、計画的に学習しないと時間配分がうまくできません。時間配分を間違えるとテスト直前で一夜漬けになり、学習内容が身につきにくくなります。一夜漬けだと記憶に定着しにくく基礎学力不足となり、学年が上がったとき応用の問題が解けなくなります。
また、小学校に比べて部活動が忙しくなり、勉強する時間が少なくなるのも原因のひとつです。スポーツ庁・文化庁によると運動部・文化部ともに、平日は2時間程度、休日は3時間程度の部活動をしているというデータが公表されています。
宿題を終わらせるだけで時間がなくなり、テスト対策まで手がまわらないケースもあるでしょう。
参考文献:運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン
参考文献:文化部活動等の実態調査報告書
中1の中間テストの点数が悪かったときにできる5つのこと
中1の中間テストの点数が悪かったときにできる対策は、以下の5つです。
- 1. 中間テストが悪かった理由を探る
- 2. 1日のスケジュールを見直す
- 3. 期末テストの範囲をしっかりと調べる
- 4. ノートの書き方を見直す
- 5. 教科ごとの学び方を理解する
これらの対策によって成績を挽回できる可能性が高いため、落ち込まずに前向きな気持ちで学習していきましょう。
1.中間テストが悪かった理由を探る
点数が悪かったときは理由を探り、どのように改善すればよいのか検討しましょう。
適切な改善法を実行するには、テストが悪かった原因の調査が不可欠です。たとえば、以下のように原因によって対策が変わります。
原因 | 対策法 |
勉強できる時間が少なかった | テスト勉強のスケジュールを組んで学習する時間を明確にする |
授業の内容が理解できなかった | 予習する時間をつくる |
解くのに時間がかかりすべての問題に答えられなかった | 過去問を解くときに時間制限を設けてみ |
原因に対する適切な対策法がみつかれば、効率的に勉強できて成績が改善するはずです。
子どもが授業についていけていないと心配されている人は、以下の記事を参考にしてみてください。
2.1日のスケジュールを見直す
1日のスケジュールを見直せば、勉強する時間が確保できてテスト対策する余裕がもてます。
ベネッセ教育総合研究所の「子どもの生活と学びに関する親子調査 2023年」によると、中学生は1日約98分程度勉強しているそうです。もし子どもが1日98分未満しか学習していないのであれば、勉強不足の可能性があります。
勉強する時間が足りていないと感じるなら、1日のスケジュールを見直しましょう。少しの時間でも毎日勉強すれば、学力は徐々に高まるはずです。
3.期末テストの範囲をしっかりと調べる
中間テストの点数が悪く、次回で挽回したいと考えるなら、しっかりと期末テストの範囲を調べましょう。
授業で学習した内容がテスト範囲とは限らず、一部の単元は出題されないケースがあります。テスト範囲を知ることで無駄な勉強を避けられます。
また、出題されやすい単元を見極めることも重要です。先生が強調した部分や重要と指摘した箇所に注目し、優先順位をつけて学習しましょう。これにより、限られた時間で効果的な対策が立てられます。
4.ノートの書き方を見直す
ノートを有効に使えていないなら、書き方を見直して勉強効率を改善しましょう。
たとえば、以下のようにノートの書き方を見直せば、テスト対策に役立つツールに変化します。
ノートの書き方 | 得られる効果 |
教科書の対応ページを書く | ノートと教科書をリンクさせて見直しの時間を削減できる |
先生のコメントを記載する | 重要な部分が明確になってテスト範囲を絞るのに役立つ |
余白を多めに取る | 余白に疑問や解決法などのコメントを書き込めるため、ノートを参考書代わりに使える |
ノートは書くだけのものではなく、工夫すればさまざまな効果を発揮します。上記の表はあくまで一例であるため、自分にあった書き方を実践しましょう。
5.教科ごとの学び方を理解する
教科ごとの学び方を理解すれば、効率的に学習を進められます。
各教科の主な勉強法は、以下のとおりです。
教科名 | 勉強法 |
国語 | 漢字と熟語を暗記する・文法問題を解く |
数学 | 公式を暗記する・計算方法を確認する |
英語 | 英単語と文法を暗記する・リスニングする |
理科 | 物理と化学の計算問題を解く・生物と地学の用語や意味を暗記する |
社会 | 年数や文化、人物などを暗記する |
たとえば、数学の問題をひたすら解くより、まず公式を暗記して計算方法を調べます。問題をひたすら解くよりも、時間を有効に使えるはずです。
なお、英語や数学ができない人は、以下の記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
英語が全くできない中学生のための勉強法|教え方など克服法を解説
数学が全くできない中学生のための克服法|勉強法や教え方を解説
中間テストの成績を挽回する方法
中間テストの成績を挽回する方法は、以下のとおりです。
- 1. テスト範囲の勉強は漏れなくおこなう
- 2. 期末テストまでのスケジュールを立てる
- 3. 塾の利用を検討する
挽回する方法を把握し、次のテストでよい成績を残しましょう。
1.テスト範囲の勉強は漏れなくおこなう
テスト範囲の勉強を漏れなくおこなえばどのような出題にも対応でき、テストの点数がよくなるはずです。
当たり前の話かもしれませんが、意外にテスト範囲を漏れなくおこなうのは難しいものです。テスト範囲を明確にし学習計画を立て、計画どおりに勉強し続ける必要があります。
テスト範囲を効果的に勉強するには、教科書やノートだけでなく、先生が配った授業プリントや、今までの小テストの見直しも重要です。これらの教材を組み合わせて使うことで、テスト範囲を漏れなく勉強でき、大事なポイントも確実に押さえられるようになります。
2.期末テストまでのスケジュールを立てる
期末テストで挽回するなら、学習のスケジュールを立てましょう。
中間テストから期末テストまでは、1ヶ月〜2ヶ月程度しかありません。あっという間に時間がなくなるため、スケジュールを立てて時間を無駄にしないよう対策します。
学習のスケジュールを立てるときには、以下の点を考慮しましょう。
- ・テスト範囲を明確にして時間割に「いつ・何を・どれくらい勉強するのか」を落とし込む
- ・英単語や公式の暗記など基礎固めを先に行い、その後英文読解や計算問題などの応用演習に取り組む
- ・休日を設定しない、1日の勉強量が多すぎるなど、モチベーションの低下につながるような無理な計画は立てない
- ・親や塾の先生に相談しながら計画を立てる
なお、スケジュールを立てるのは意外に難しいため、親のサポートが欠かせません。子どもに任せず、一緒に考えてあげましょう。
3.塾の利用を検討する
テストの成績を短期間で改善したいなら、塾の利用を検討しましょう。塾には成績向上のための効果的なノウハウが蓄積されており、以下のようなサポートが受けられます。
- ・テスト対策の実施
- ・生徒に合わせた個別指導
- ・予習・復習の徹底
- ・定期的な確認テスト
これらを家庭学習だけで網羅するのは難しいです。効率的に成績アップを目指すなら、専門家のサポートを受けられる塾通いが有効な選択肢となるでしょう。
森塾でもいくつものテスト対策を実施しており、お子さまの成績アップを約束しています。全国の学校の定期テストを徹底的に分析してつくられたテキストの使用、生徒の特性にあわせた教育指導など、家庭ではできない方法を用いて学力を高めます。
まとめ:中間テストの点数が悪いときはまず原因を探ろう
中1の中間テストの内容が悪かったとしても、点数を改善する方法はいくつもあります。期末テストで挽回したいなら、今回ご紹介した方法をできる範囲で取り入れてみてください。
- 中1のテスト範囲は広いと認識し、スケジュールを立てて勉強することが大切
- 学習のスケジュールを立てるときは、いつ・何を・どれくらい勉強するのか落とし込むことが大事
- 期末テストで確実に挽回したいなら、テスト対策のノウハウを教えてもらえる塾に通うのがおすすめ
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